月曜日の憂鬱を吹き飛ばす、たわわワールド。Twitter、同人誌でセンセーションを巻き起こした比村奇石の傑作、新たなエピソードとともに初商業漫画化!!

日経新聞の広告の是非が大きく話題になった『月曜日のたわわ』ですが、このブログはkindle unlimitedで読める本を紹介するところなので、この議論には立ち入りません。

あくまでマンガの感想に徹したいと思います。

そのうえで、この作品を一読して思うのは、これはただの他愛のないラブコメだということです。

kindle unlimitedでは1巻しか読めないので1巻を読んだ時点での感想ですが。

どこかのウェブメディアが言っていたような、女子高生への犯罪描写なんて何もありませんでした。


1巻を読んだかぎりでは、この『月曜日のたわわ』には特に深いストーリーはありません。

胸の大きな女子高生「アイちゃん」と同じく胸の大きな会社の後輩ちゃんとの、他愛もない交流を楽しむマンガです。

二人とも主人公には好意的で、とくにアイちゃんは胸が大きいがためにはじけ飛んだボタンをプレゼントしてくるほどです。

後輩ちゃんも酔っぱらうと服を脱ぎだす癖があり、周囲を慌てさせています。

男性にとってきわめて都合のいいマンガ、といわれれば確かにそうです。

ラブコメは現実では起こり得ない「夢」を楽しむものなので、この内容を非現実的だというのは野暮というものでしょう。


つまり、この作品は巨乳好きな男性読者のためのマンガだということです。

一部には女性読者もいるのかもしれません。

とにかく、そうした趣味を持つ方のための作品ですし、完全なファンタジーとして楽しむ種類のものです。

アイちゃんが主人公に胸を見られるのを恥ずかしがっていない時点で、そういうものだとふつうはわかるのではないでしょうか。


好き嫌いはあるでしょうし、これに引く読者も当然いるでしょう。

なにしろこの漫画は最初の方に「男好きする設定が制服を着て歩いているような少女」という文言が出てきます。

この時点でもう無理、となる人もいそうです。

この手のマンガが受け付けない人を早めにふるい落とそうとしているのかもしれません。だとすれば親切設計です。

ですが、付けくわえておきたいこともあります。

この漫画の主人公は、じつはアイちゃんの痴漢防止のためのボディーガードをしているのです。

これはあくまでストーリー上の都合ではあり、アイちゃんと主人公を接近させるための理由付けなのですが、主人公はこの女子高生に対してなにも悪いことはしていません。

少なくとも一部のウェブメディアが伝えたように、モラル的に問題があるような内容ではないのです。


この漫画の広告が話題になり、一部の人が漫画の内容まで踏み込んだ批判をおこなったために、私もこの漫画については若干ネガティブなイメージがありました。

ですが実際読んでみて、なんだこんなものか、と拍子抜けしました。

もちろん、読んでみてやはりこれは問題だ、と感じる方もいると思います。

いずれにせよ、大事なのは実際に読んだうえで語ることです。

読みもせず、独り歩きしているイメージだけで作品を叩くのは望ましくありません。


私はふだんはラブコメを読まないので、これを読んでいる時点であの広告に効果はあったのだと思います。

講談社側は、おそらく一部から批判されることまで計算に入れていたでしょう。

結果として、『月曜日のたわわ』の知名度は大きく向上し、私もこの文章を書くことになりました。

ある意味、「炎上マーケティング」が奏功したといえるでしょうか。

こうしたリスクを恐れない宣伝手法も、今後は増えていくのかもしれません。


『月曜日のたわわ』はkindle unlimitdで読めます。