これは圧倒的なパワーを持つ一冊です。

一言でいうならガイアの輝き系でしょうか。

文章自体はシンプルで読みやすいのですが、文面からローランドさんのカリスマ性があふれ出ていて、読んでいるうちに気分が高揚してくるのです。

ローランドさんはかなりの自信家ですが、「君の人生は君が主役だ」と、つねにこちらに力強いメッセージを送ってくれるので、読んでいてすごく心地いいのですね。

人生という映画において最も恥ずべきことは、セリフを間違えることでも、演技が下手なことでもない。

誰かに主役を譲り渡し、脇役として生きるという選択を受け入れることだ。(p15)

いつでも、君こそが君の人生の主役であれ──これが、この本でローランドさんがもっとも伝えたいことです。


この本を読んでいくと、ローランドさんが意外なほど赤裸々に自分の人生を振り返っていることがわかります。

たとえば売れないホスト時代。ローランドさんは、自分にはホストの才能がないと自覚していたそうです。

でも彼は、「才能がないこともひとつの才能」と当時を振り返るのです。

なかなか結果が出ないからこそ、女性心理を研究し、トークスキルを磨き、徹底的に努力することができた。

むしろ才能がなくて幸運だったというのですね。


売れなかったころ、ローランドさんはお客さんに女心がわかってない、といわれたこともあったそうです。

そんな過去を持つローランドさんも、今は洞察力を武器にして生きています。

お客さんに批判されて、自分にはホストの才能がないんだ……と諦めていたら、今の彼はないでしょう。

才能がないくらいで、夢をあきらめてはいけない。

このエピソードでローランドさんが読者に訴えかけているのは、このことです。

「成功したければ、やるかやらないかじゃない。やるか、やるかだ」

この名言通りに生きてきたというわけですね。


この本の面白いところは、「ローランド流デジタルデトックス」の章があることです。

この章を読むと、かつてローランドさんも1分おきにスマホをチェックしていた時代があったそうです。

このままだと、死ぬ直前の走馬灯でスマホの画面ばかりが思い出されてしまう。

危機感を感じたローランドさんは、「俺はスマホの奴隷になんかならない」と決意するのです。

具体的にどうしているのかは5章を読んでほしいのですが、ローランドさんはこの方法でやっと人間の生活を取りもどせた、というのです。

人生の主人公は、あくまで自分。スマホなどに主導権を握らせてはいけない。

ローランド流の生き方を突き詰めていくと、デジタルデトックスにたどりつくわけですね。


ローランドさんをよく知らない方は、まず7章の「ポジティブになれるローランド名言集」から読んでみるといいと思います。

「最強の風水?家の中に俺を置くこと」には思わず笑ってしまいました。

これは全面鏡張りの自宅が風水的に最悪と言われたときの、ローランドさんの言葉です。

これくらい強気でポジティブなホストが接客してくれたら楽しいでしょうね。

この章を読むだけでローランドさんの人柄がよくわかるので、この人何者?と思っている方にはぜひ読んでほしい章です。

読み終えた時点で、少し前向きになっている自分を発見して驚くかもしれません。


kindle unlimitedには孔子やニーチェや渋沢栄一など、昔の偉人の名言が読める本がたくさんあります。

でも、エンタメとして完成されている点ではローランドさんの名言が一番クオリティが高いと思います。

この面白さは、ホスト生活で培った接客技術の表れでしょう。

ローランドさんのサービス精神が目いっぱい詰まったこの一冊を、一度味わってみてはいかがでしょうか。

『君か、君以外か。君へ贈るローランドの言葉』はkindle unlimitedで読み放題です。

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