「書く」ことは、好きじゃないとしんどい。むしろ「好き」になるからこそ、習慣になり、自然と上達していきます。この本では、あなたの「書きたい気持ち」を高め、「書く」ことを習慣にするためのコツを紹介します。

何よりも大切な「書きたい気持ち」

この本はライティングテクニックの本ではありません。それよりもずっと重要な「書きたい気持ち」を高めてくれる本です。

どれだけテクニックを本で仕入れても、実際に書くことができなければテクニックの活かしようがありません。

いしかわゆきさんがこの本の冒頭で「書くのって好きじゃないとしんどくない?」と問いかけているとおり、「どう書くか」の前に、まず書くことを好きになる必要があるのです。

『書く習慣』は、書きたい気持ちを高め、習慣化する方法について解説している本です。

書き続けることさえできれば、文章が人生を変えることだってあります。この本の著者のいしかわゆきさんは、書く力を手に入れたことでライターになり、ツイッターのフォロワーが7000人を超え、本を出版することもできました。

そんなすごい結果は求めていない、という方にも文章は大事です。いしかわゆきさんが「文章は思いを伝える最強のツール」と書いているとおり、書き続けることでネットの向こうの人から応援されたり、誰かに想いを届けられたり、気持ちを整理することもできます。

これだけ多くのメリットがある「書く力」を身につける方法を、この本ではやさしく丁寧に解説しています。

書くことのハードルをできるだけ下げるために

書くことをためらってしま理由のひとつに、「こんなこと書いても意味がないのでは」という気持ちがあります。

でも、実はこれはとてももったいないことです。いしかわゆきさんが45ページで書いているように、「意味がない」文章に意味付けするのはあなたじゃないから。

道を歩いてたら犬のうんこを踏んでしまった、というしょうもない文章でも、同じ体験をした人に共感される可能性があるのです。いしかわゆきさんが言うとおり、この内容で元気づけられる人だっているかもしれません。

そう考えると、書くハードルがぐっと下がりますよね。意味なんて、読み手にゆだねればいいのです。

考えすぎずにとりあえず書いてみればいいんですね!

はい、そのとおりです。その文章に需要があるかどうかなんて、書いてみないとわかりません。

そして、この本はメンタル面だけでなく、環境面をととのえることの大事さも教えてくれます。

たとえば45ページでは、書くことを習慣化する方法として「書くためのツールを目に入るところに置いておくこと」をすすめています。

書きたい気持ちはいつ生まれるかわからないので、書きたくなったときにすぐ書けるツールを用意しておくことは本当に大事です。

しかも、書きたいことはその場で文章にしておかないと、しだいに目減りしていきます。その意味でも、やはりすぐに書ける環境をととのえておくことが大事なんですね。

最強のコンテンツは「好きなものについて書く」

あらゆる文章テクニックを凌駕するもの、それは「好きなものについて書く」ことだと、いしかわゆきさんは3章で書いています。

愛から生まれる熱量こそが、読み手の心を動かすのです。このアイドルの良さを皆に知ってほしい、この映画の面白さを伝えたい……といった気持が、文章に力を与えてくれます。

私も書くことについて興味があるので、『書く習慣』を今こうして紹介しています。興味のある分野でよいものに触れれば、自然と書く気が沸いてくるものです。

書く対象への思い入れこそが、書く力を高めてくれます。今書けないと悩んでいる方は、この本で説かれているとおり、まずインプットを増やして好きなことを探してみるのが先決なのではないでしょうか。

いしかわさんが言うとおり、今は情報量が多い時代です。広告と宣伝があふれかえっている世の中だからこそ、かえって無名な人の「好き」から生まれた文章が信用されるのです。

文章は書く以前に勝負が決まっている

現実問題として、文章は読んでもらったほうが書く気力が出るものです。

なのでこの本では読まれるためのテクニックや、タイトルのつけ方などを5章で書いています。

こうしたテクニック的なことが後半に書いてあるのはなぜでしょうか。それは、書く気持ちを高めるほうが大事だといしかわゆきさんが考えているからだと思います。

これを書きたい、伝えたいという気持ちにテクニックが乗ると最強になります。テクニックだけ先に学んでも、肝心な気持ちが置き去りにされていると、いい文章にはなりえません。

つまり、文章は書く以前にある程度、勝負が決まっているのだと思います。

長文で語れるほど好きなことがあるか、好きなことがあったとして書く習慣ができているか、すぐ書ける環境をととのえているか……などなど、この本ではまず書ける状態に持っていくこと、を重視しています。

行動科学マネジメントのノウハウから生み出された究極のセルフマネジメント術「続ける技術」をマンガでわかりやすく解説。いつも三日坊主の人も、今日から変われる!!

これは行動科学マネジメントでいう「先行条件」をととのえることです。

『まんがで身につく続ける技術』では先行条件を変えることで行動をうながす方法(行動科学マネジメント)について解説していますが、このノウハウが『書く習慣』にもとりいれられています。

この本を読むと「これなら書けそう!」という気になってくるのはそのせいなんでしょうね。

さまざまな方向から書くモチベーションを上げてくれる『書く習慣』、すべての文章を書く人に強くおすすめします。


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