時限爆弾を領主の家にテレポートさせたカズマは、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられることに。アクアの不祥事のせいで、カズマに不利な証言が続く中、いよいよ判決が下される。「うん。死刑」……俺、また死ぬの? 電子版特典として、電子限定書き下ろし短編『眠れる森のクルセイダー』を特別収録!

3巻でもやはり苦労の絶えないカズマ

2巻最後のデストロイヤー戦でのコロナタイト処理が仇になり、カズマは逮捕され牢につながれてしまいました。

困難な戦いを指揮して勝利をおさめたのだから英雄扱いされてもいいくらいなのに、相変わらず苦労の絶えないカズマの境遇には思わず同情してしまいます。

アクアは脱獄させようと助けにはきますが、使えなさは今までと何も変わりません。2巻でアクアの知力はもう成長しないことが明かされましたが、やはりアクアはずっと頭が悪いままのようです。

こういうあたり、このすばは本当に読者の期待を裏切りません。結局、カズマは国家転覆罪で裁判を受ける羽目になってしまいます。

この裁判でもアクアはカズマの弁護人なのに、ただ言ってみたかったという理由だけで「意義あり!」と言ってみたり、まったく役に立ちません。3巻に入ってもキャラの安定感は抜群です。

なお、一章ではダクネスの抱える家の事情も明らかになります。この巻はダクネス巻で、この事情が3巻のストーリーを引っ張ることになります。

ダクネスの性癖とカズマの機転

第三章「この貴族の令嬢に良縁を!」では、ダクネスと領主の息子とのお見合いがおこなわれます。

ダクネスのドMな性癖を見ていて将来が心配になり、どうにかこのお見合いを成功に導こうとするカズマですが、そこはこのすばなのですんなりと成功するわけもなく。

なにしろダクネスは真正のマゾなので、まともな人間であるバルターとの結婚なんて絶対に望まないのです。ダクネスの理想の男性像もこの章で明らかになりますが、これがもう本当にひどくて笑えます。これが理想のタイプなら、カズマでなくてもダクネスの希望を無視して良縁を押しつけたくなるはずです……

この章ではどういう流れか、カズマとダクネスの戦いも見ることができます。ダクネスの加速するマゾっぷりとカズマの下司さを存分に味わえる展開なので、ダクネスファンは必見。ダクネスの一番恥ずかしい姿を堪能することができます。

四章でのダクネスの戦い方は必見

四章「この仮面の騎士に隷属を!」はダンジョン探索回ですが、今回もダクネスが中心的な役割を果たします。

デストロイヤー戦ではほとんど役に立たなかったダクネスですが、今回はその性癖を活かして存分に活躍?してくれます。

雑魚敵相手にはちゃんと攻撃を当てていて頼もしいダクネスですが、ダンジョンの奥で仮面の悪魔に〇〇されてしまった彼女は、このすば史上もっともひどいドMっぷりを披露してしまいます。

ダクネスがマゾすぎるため、人の悪感情を餌にする悪魔の精神攻撃があまり効かない演出は最高にバカバカしくて爆笑しました。これではダクネスはしばらく結婚できそうにありません。

とはいえ、最後はなかなか格好よく決めてくれるのは、さすがはクルセイダーというべきでしょうか。ダクネス推しの方にはこの章はたまらないでしょうね。

ゆんゆんの登場で外伝も楽しみに

この巻の二章では、めぐみんの旧友ゆんゆんが初登場しています。爆裂魔法しか使えないめぐみんとは違い、さまざまな上級魔法を適切に使える有能な魔法使いです。

めぐみんとは因縁をかかえているようで、再開するなりめぐみんに勝負を仕掛けてきますが、めぐみんはここで機転を働かせます。ふだんはあまり役に立たないめぐみんですが、「紅魔族は知能が高い」という当人の言い分は本当なのかもしれません。

めぐみんとは違い常識人なので、かえって紅魔の里では友達ができないという不憫なキャラですが、このめぐみんとゆんゆんの過去が外伝『この素晴らしい世界に爆焔を!』では描かれています。

まだ読んでいませんが、ゆんゆんが出てきたことで外伝を読むのも楽しみになりました。

『この素晴らしい世界に爆焔を!』シリーズもkindle unlimitedで読み放題対象になっています。

kindle unlimitedのご利用はこちらからどうぞ。