よく、「やる気は出ない」という人がいますが、「やる気」は行動した後にしかついてきません。やる気に頼っていると、永遠に動くことはできないのです。本書では、アドラー心理学や脳科学に基づいた、「やる気に頼ることなく自分を動かすためのコツ」を豊富なイラストを交えながら紹介します。

行動するためには脳を攻略せよ!

仕事でもダイエットでも趣味でも、行動できなければ成功はおぼつきません。でもその行動が億劫なのです。これは、脳のしくみによるものです。人間の脳は、命に別条がない限り、できるだけ現状維持を選ぼうとします。生活習慣を一気に変えようとしても、たいてい三日坊主で終わるのはこれが原因です。 なので行動を続けるには、うまく脳を攻略しなくてはいけません。

『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』では、行動的になるために、脳の「側坐核」という部分を利用することをすすめています。側坐核を刺激すると、意欲が高まるドーパミンというホルモンが放出されます。これができれば、無理にやる気を高めなくても、自然に行動できるようになるのです。

側坐核のスイッチを押すには?

残念ながら、側坐核のスイッチは自動でオンにはなりません。無理に気合を入れたり、応援されてもすぐにオンになるわけでもありません。ではどうすればいいのでしょうか。この本によれば、側坐核は何らかの行動に着手することでスイッチが入るのです。やる気は天から降ってきません。とはいえ、その行動が面倒くさいのだから、詰んでいるのでは?と思うかもしれません。でも大丈夫です。

この本では行動を起こす第一歩として「仮決め・仮行動」をすすめています。たとえば筋トレをしたいなら、とりあえず腕立て伏せ5回だけでもやってみるのです。ほんの少しでのいいから行動を起こせば、そこではじめて側坐核のスイッチが入り、ドーパミンが放出されます。行動起こすためのアイデアとしては「試しに10秒だけやってみる」というノウハウも紹介されています。この本には行動するハードルをできるだけ下げて、「まずやってみる」人になるためのノウハウが満載です。

感情に左右されず行動するには

感情が落ちているときは、どうしても行動力が落ちます。この本ではそんな時でも行動的になれるノウハウを紹介しています。例えばこの本の3章では、「できていることに注目する」ことをすすめています。自己肯定感が低くなっているとき、人は当たり前にできることを低く見積もる傾向があります。だからできている部分に注目することで、自身を取りもどせるのです。

3章には「結果目標ではなく行動目標に注目する」というアイデアもあります。行動目標とは「毎日30件電話する」「1日1万歩歩く」など、行動するだけで達成できるものを指します。決めたことをやればいいだけなので、結果が出ずに焦っているときは、行動目標を追うことが大事です。このように、この本にはネガティブになったとき自分を立て直すノウハウもたくさん紹介されているので、落ち込んでいても行動的な自分を作っていくことができます。