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もっと早く知りたかったダイエットと栄養の基本の基本
これは筋トレの伝道師・Testosteroneさんの書いたダイエット本です。にもかかわらずタイトルに「ダイエット」が入っていないのは、ここで得た栄養の知識は一生必要になるものだからです。
ダイエットが終わったから不健康なものを食べてもいい、とはなりません。すべての人にとって身体は資本であり、身体をつくるのは栄養素です。身体も心も健康的に生きていくには、この本で得られる食べ方をずっと続けていくのが大事です。
『筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方』で得られる「マクロ管理法」を知れば、一生モノの栄養と健康の知識が身につきます。ビジネスも趣味も人間関係もすべて、健康な身体あってこそのもの。本来この栄養の知識は、他のすべてのスキルや知識より優先されるべきものです。
健康的にダイエットできれば、自分が好きになれ、気分も向上し、人に気を配る余裕も生まれます。充実した楽しい人生を送るためにも、この本で栄養の基本を学びましょう。
特定の食材に頼るダイエットがダメな理由
朝〇〇ダイエットなど、特定の低カロリー食材に頼るダイエット方法が時々流行ります。ですがこの本ではこれらのダイエット法を真っ向から否定しています。
理由は、特定の食品だけ食べ続けるとたんぱく質が不足し、筋肉が落ちてしまうからです。筋肉はそれ自体がカロリーを消費するので、筋肉が減れば太りやすくなります。
一時的に痩せても、太りやすくなった身体のことをスキニーファットと呼びます。体重だけ落としても不健康になったのでは意味がありません。健康的にダイエットしたければ、特定の食材に頼るのではなく、総合的な栄養の知識が必要になるのです。
ダイエットの基本中の基本「マクロ管理法」とは?
正しいダイエットとしてまず知るべきは「マクロ管理法」です。この本ですすめめられているマクロ管理法とは、性別や身長・体重・年齢などから必要な総カロリーを割り出し、さらに総カロリーからマクロ栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)の必要量を算出してその通りに食べる方法です。
マクロ管理法はシンプルで地味なメソッドですが、それだけにダイエットの基本中の基本をおさえています。タンパク質は体重の数値の2倍、脂質は総カロリーの25%……など、覚えることも少ないため実践しやすい方法です。
マクロ管理法だと、うっかり食べ過ぎても冷静に対処できます。例えばショートケーキを1個食べてしまったとしても、ショートケーキの脂質やたんぱく質などを計算し、1日に必要量のどれくらいを占めるかを見ればいいのです。ケーキは脂質が多いので、そのぶん夜の食事を減らそう、という方針が立てられます。スイーツもあくまでひとつの食品として、1日の食生活の中でマクロにとらえればいいのです。
ダイエットには「遊び」の部分が必要
ダイエット中こそスイーツやラーメンがつい食べたくなるものです。それならうっかり食べて罪悪感にさいなまれるよりも、むしろスイーツを計画に組み込んでしまうのがマクロ管理法です。
この本では、誘惑は最初から計画に組み込むことをすすめています。カロリーが高く脂質の多いものは食べないのがベストですが、食べたいものを我慢し続けるのはストレスになります。ストレスをためて衝動的にスイーツを食べるくらいなら、スイーツを食事計画に入れたほうがいいのです。
マクロ管理法は長期間続けられないと意味がありません。一時的な体重の増減だけでなく、健康的な食習慣を身につけるのがこの本の目的です。マクロ管理法を習慣にするには、あらかじめ「遊び」を確保しておく必要があります。メソッドがシンプルで柔軟性があることも、マクロ管理法の特徴です。