これは引き寄せの法則の基本書ともいえる本です。
引き寄せといっても具体的に何をどうすればいいのか、今一つ曖昧なところがあります。イメージングをすればいいのか、夢がかなった体でアファメーションをすればいいのか……
でもこの本には、望む未来を引き寄せるためにするべきことが、すべて具体的に書いてあります。
引き寄せの法則に興味を持った方は、まず最初に読んでみてほしい一冊です。
できる範囲でポジティブな思考を選ぶ
この本の特長は、とにかく実践的なことです。
この本の3章では引き寄せの練習方法を具体的に紹介していますが、ここで実践するのは「選択できる範囲で気分がよくなる思考・楽になる思考を探すこと」です。
大事なのは「信じられる範囲で」思考を変えることです。無理やり「今自分は最高に幸せだ」と考えようとしても、自分に嘘をつくことはできません。
心の底で「いやそこまで幸せじゃないだろ」と感じていると、そこまで幸せではない現実が引き寄せられてしまいます。
なので一足跳びにポジティブにもっていくのではなく、今よりほんの少しだけいい気分になれる思考を探していくのです。抵抗を感じない、少しだけ心地よい思考を選べば、少しだけ心地よい現実が引き寄せられてきます。
そうなると、さらに少しだけ気分の良くなる思考を選ぶことができます。そうやって少しづつ気分を調整していけば、正の連鎖が始まり、現実も次第に良くなっていきます。
日々の行動でワクワクを選択する
思考と同様に、行動でもいい気分になれることを選んでいくことが大事です。
この本では、「今自分が選べる選択肢の中で一番ワクワクすること」をやってみることをすすめています。
これはちょっとしたことでかまいません。会社ではまずやりたい仕事から手を付けてみる、ランチはいつもより少し豪華なものを食べてみる、といったことです。
こうして日々をワクワクで満たしていくと、ワクワクする現実が引き寄せられてきます。
こうしたことの繰り返しで、自分自身が人生を創っていることが実感できるようになってきます。
お金の引き寄せはまず充足を見ることから
この本ではお金や豊かさの引き寄せについても触れられています。
奥平さんによれば、お金を引き寄せるにはまず「自分は満たされている、豊かだ」と感じている必要があります。
これは、今の生活を変えなくてもできることです。スーパーやコンビニなどで買い物をするたびに「必要なものを買えた」と思うだけで、意識を「在る」ことに向けられ、充足感を感じられます。
買い物をするたびにこれをしていれば、「自分は必要なものを持っている」という意識が潜在意識に浸透していきます。
心が充足感で満たされると、充足感を感じる現実が引き寄せられます。こうした現実が豊かになっていくというわけです。
ここでも大事なのは、自分が何を感じているかです。豊かさを感じられるような思考を選択できるよう、日々少しづつ実践していくことです。
『復刻改訂版「引き寄せ」の教科書』は現在prime readingで読むことができます。